見積りがバラつく理由
ホームページ制作の見積りを3社から取ると、20万円、80万円、150万円といった具合に、まったく違う金額が並びます。「どれが適正なのか分からない」——当然です。
理由は、見積書に書かれている「一式」の中身が会社ごとに違うからです。同じ「ホームページ制作 一式」でも、設計から文章まで含む会社と、いただいた原稿を流し込むだけの会社では、まったく別のものを売っています。
つまり、金額だけを見比べても意味がありません。比べるべきは中身です。
費用の内訳は、だいたい4つ
どの会社の見積りも、分解するとだいたいこの4つに収まります。
- 設計——誰に何を伝え、どこから問い合わせにつなげるかを決める工程。ここを省くと安くなりますが、公開後に効かないサイトになります。
- 文章——誰が原稿を書くか。「原稿はお客様支給」の見積りは安く見えますが、実際に書くのは大変な作業です。
- デザイン・制作——ページ数に比例します。テンプレートを使うか、ゼロから組むかで差が出ます。
- 公開後の運用——ここが見積りに入っているかどうかが、いちばん差が出るところです。
安い見積りは、たいてい「設計」と「文章」と「公開後の運用」が入っていません。悪いことではありません。ただ、あとで自分でやることになります。
一括制作と月額制の違い
大きく2つの買い方があります。
一括制作は、最初にまとめて支払う方式です。100万円払って、あとは月数千円のサーバー代だけ、というような形です。手元に十分な資金があり、公開後もあまり触らない予定なら、これで問題ありません。
月額制は、初期費用を抑えて毎月支払う方式です。当社を含め、公開後の更新や改善を含んでいることが多い形です。
どちらが安いかは、期間で変わります。3年、5年と見ると、一括制作のほうが総額は安くなることもあります。ただし、その間に一度も手を入れなかった場合の話です。
差が出るのは、公開後に「どうしたいのか」です。
ホームページが「名刺」の役割でいいのであれば、メンテナンスや保守だけで、一度も手を入れなくてもいいかもしれません。
逆に「問い合わせが来てほしい」「集客したい」ということであれば、ホームページを育てることが必要です。育てるとは、問い合わせが来るようにする、集客できるようにする、ということです。
低額料金サービスの落とし穴
月々数千円でホームページが持てる、というサービスがあります。安いことも1つの魅力ですよね。ただ、なぜその金額でできるのかは知っておいたほうがいいです。
理由は、以下のような内容が多いです。
- テンプレート設計——同じ業種の会社が、同じデザインのサイトを持つことになります。写真と文字が違うだけで、骨格は同じです。
- 設計に時間をかけにくい——ヒアリングや戦略設計まで踏み込まずに作られることがあります。決めるには時間がかかるためです。
- 量産を前提にしている——1件あたりの手間を極力減らす仕組みになっています。
結果として出てくるのは、整ってはいるが、他社と区別がつかないサイトです。名刺代わりに置いておくだけなら、それで十分かもしれません。
ただ、問い合わせを増やしたい、集客したい、という目的であれば話は別です。探している人が選ぶ理由は、その省かれた部分にあるからです。誰に・何を・なぜ自社から買ってもらうのか。この設計がキーになります。
雰囲気やデザイン、SEOだけでは、もはや厳しい時代です。ヒアリングと戦略設計から作り、検索にもAIにも選ばれる設計が、これからはより重要になります。
当社の料金
参考までに、Digital Partner の料金を書いておきます。すべて税別です。
- 初期費用:55,000円(全プラン共通)
- スターター:月額16,500円——公開・サーバー/ドメイン管理・軽微な文言修正
- グロース:月額33,000円——上記+定期的な更新・アクセス解析レポート
- パートナー:月額55,000円——上記+改善提案・広告/SNSのご相談・月次の打ち合わせ
最低契約期間は12か月です。公開してから数字が動き出すまでに時間がかかるためです。
まとめ
「相場はいくらか」という問いには、正直なところ答えがありません。中身が違うものを並べて平均を出しても意味がないからです。
代わりに、「自分の会社は、公開後にどれくらい手を入れるつもりか」を先に決めてください。それが決まれば、どちらの買い方が合うかは自動的に決まります。
